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SD検定試験とは
SD(サポートデジタル)検定試験は、コンタクトセンターに従事する人材がDXの基礎知識とデジタル技術を活用するスキルを習得し、デジタル化したカスタマーサポートの課題に対応できるデジタルネイティブな人材の育成を目的とした資格試験です。
本資格を活用してデジタル技術の理解と実践的な応用力を高めることで、企業のDX推進を支援します。
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3つの資格
SD(サポートデジタル)検定試験は、役割や職務、それらに要求される職能により3つの資格で構成されています。いずれも、社内外のステークホルダーと連携しつつ、カスタマーサービスのデジタル化を推進する人材の知識とスキルを認定します。
3つの資格にそれぞれ認定条件があり、基礎知識取得を認定するSDパスポートは、Eラーニングの受講とミニテストで資格が授与されます。SDスペシャリストとSDストラテジストはそれぞれ、検定試験(Web形式でのテスト)の合格により認定されます。
SDパスポート
(基礎知識)
・デジタル化したコンタクトセンターや次世代カスタマーサービスの基本的な知識を体系的に獲得したい全ての人
・カスタマーサービスや関連するITサービスに携わる入門者
・上級管理者で、デジタルカスタマーサービスに関する基本的な知識を押さえておきたい人
一般受験料 円
4,000
試
験
問
題
Web Eラーニング受講とミニテストで修了
随時
実
施
頻
度
SDスペシャリスト
(専門領域)
・コンタクトセンターのDX化、カスタマーサービスのデジタルシフトを推進する専門家や実務担当者
・業務デザイン設計・開発・分析等の専門家や実務担当者
8,000
一般受験料 円
オンライン試験:約50問(60分)
年 4 回
SDストラテジスト
(マネジメント領域)
・経営的視点で、顧客接点のデザインやチャネル設計を推進する運用責任者、DX推進プロジェクトリーダー
・それらのマネジメント担当者
12,000
一般受験料 円
オンライン試験:約50問(60分)
年 4 回
認定書:オープンバッジ(デジタル認定証を発行
資格更新
更新制度はありません。合格者には取得年が明記された合格証と合格認証ロゴが発行されます。
デジタル分野は変化が激しいため、試験は年次で改訂されます。資格の信頼性を維持する目的で各試験に取得年を明記します。
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試験出題範囲
各試験の出題範囲は以下の通りです。
パスポート:デジタルカスタマーサービス・デジタル技術の基本概念・AIテクノロジー
スペシャリスト:CCシステム基盤・データ分析・オペレーション・セルフサービス・UI/UX・セキュリティ
ストラテジスト:CX戦略・グランドデザイン・パートナーマネジメントとPM
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サポートデジタル知識スキル体系
サポートデジタル知識スキル体系SDBOK (Support Digital Body Of Knowledge)
サポートデジタル検定は、次世代のデジタルカスタマーサービスに求められる人物像をインタビューや調査によって明らかにしながら、それらの人材に求められる知識とスキルを分析し、体系化しています。それをサポートデジタル知識スキル体系 (Support Digital Body Of Knowledge) としてまとめています。
サポートデジタル人材に求められる人物像の3つの次元
デジタルを活用して、新しいカスタマーサービスを実現していく人物像を、マインド・ナレッジ(知識)・スキル(能力)の3つの次元で整理しています。
マインド: アプローチは様々でも、変化にポジティブで進取の気質があり、プロアクティブ(自主的)かつ顧客志向のマインドセットを持っている。
ナレッジ: コンテンツ作成など、ナレッジを活用しつつ、顧客の行動の変化(効果)のKPIを理解している。
スキル: 一般的なコミュニケーションの中でも、テキストコミュニケーション力やツールの操作能力に長けている。それらは生成AI活用(ぷろんプティング)等にも活用される。
IPA「デジタルスキル標準(DSS)」にも対応
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のDSS最新版2024年のVer1.2にも対応し、生成AIのトレンド等を取り込みながら、デジタル時代のカスタマーサービスの実務に応用可能なスキルを独自に体系化。
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各試験合格者の目指す人物像(ペルソナ)
田中理恵(35歳)
食品製造業
コンタクトセンター・スーパーバイザー
対象資格:SDパスポート
職務内容:
顧客からの問い合わせ対応
トラブルシューティング・苦情対応
顧客満足度の向上施策の提案
目指す姿:
プロフェッショナルとしての高度な顧客サービス知識とスキルに磨きをかけ、カスタマーサクセス実現のために貢献したい。新しいアイデアや方法を導入し、DX推進のキーパーソンとなって自身を成長させたい。
佐藤昭代(46歳)
通信サービス企業
カスタマーサポート部門マネージャー
対象資格:SDストラテジスト
職務内容:
顧客のフロントライン対応
人材育成
チームマネジメント
目指す姿:
DXマネージャーとして、オムニチャネル構築プロジェクトを成功に導くこと。
DX技術の活用により顧客サービスの改善と業務効率化を推進し、その成功事例を社内展開したい。
佐々木悠(30歳)
大手IT企業
DX推進部門エンジニア
対象資格:SDスペシャリスト
職務内容:
企業のセキュリティポリシー策定
新システム導入支援
セキュリティ技術専門ツールを用いた高度なデータ分析業務
目指す姿:
DX推進の新しいアイデアや方法を導入し、イノベーターとして自身を成長させるとともに、組織の変革に携わりたい。
CXや顧客インサイト分析に基づいた新商品・サービスや顧客プロセスを開発したい。